アートフィルム特集1
【プログラムNo.】A-17
【上映時間】27日14:30/29日12:30/30日20:10
【上映作品】
<和田淳作品集>

・「やさしい笛、鳥、石」(3分31秒)
笛が鳴る。ある男がたくさんのひとたちに石を投げられる。
男はよけることなく、ボコボコ当たっている。笛が鳴る。
男にたくさんのひとたちが耳元でささやきだす。
男は我慢ならなくなって、ついに行動にでる。
あるやさしさを持って。

・「鼻の日」(9分33秒)
男が並んでいる。たくさんの男たちが並んでいる。男たちは
何かを待ちながら一列に並び、順番がくると係の人に鼻を
チェックされ、壁の方に歩いていく。壁には穴があり、男た
ちは次々にその穴を覗いていく。穴のむこうは欲望の世界。
気持ちいい場所。その世界を覗くために男たちは並ぶ。
でもその欲望の世界に惑わされ、現実との区別がつかなく
なった男はついに・・・

・「そういう眼鏡」(5分40秒)
人がひとりかふたりいる。
亀に液体をかけたり、羊に餌を与えたりしている。
これは夢なのか幻想なのかは解らないが、
眼鏡と亀の甲羅とが触れ合った瞬間、
世界が歪み、何だか変なことが起き始める。
人と羊と眼鏡と亀が絡まり合って、
何だか変なことが起き始める。
●監督:和田淳
1980年神戸で生まれる。大阪教育大学在学中に勝手にアニメーションを始める。卒業後、
イメージフォーラム付属映像研究所に通い、いろいろ映画のことを勉強し、その後、学習塾
や郵便局で働きながら制作を続け、2008年4月東京芸術大学大学院映像研究科アニメー
ション専攻に入学する。作品『鼻の日』がノーウィッチ国際アニメーション映画祭でベストショ
ートフィルム、イメージフォーラムフェスティバルで奨励賞を受賞、作品『そういう眼鏡』が
リオ・デ・ジャネイロ国際短編映画祭でベストフィルム・オブ・ヤングジュリーを受賞の他、
国内外の映画祭や上映会に参加。
<野上寿綿実作品集>

・「考える練習」(4分50秒)
「アニメーションを作ろうと思って机に向かい、
ずーっと考えているのだけど全然進まない。」
ぐるぐるとめぐるアニメーションという思考。

・「UFO」(5分)
うとうとと居眠をしてしまうような、ぼーっとした時間の中に
いるときに、ふわりふわりと浮かんでいるような心持ちに
なることが、ぼくにはある。

・「夜中の三時」(6分30秒)
ゆらゆらと湯気が上がって、しぱしぱとまばたきをし、
うつらうつらと静かに時間が流れてゆく、
午前三時のお茶の話。
●監督:野上寿綿実 Suwami Nogami
1979年生まれ。05年、京都造形芸術大学映像芸術コース卒業。
06年、イメージフォーラム映像研究所卒業。
<玉野真一作品集>

・「よっちゃんロシア・残りもの」(18分)
町中の階段を、坂道を、ただただ転げ続けた先には、一人の
女が立っていた。対峙する男と女。緊迫する空気。睨み合う
二人が取った行動とは?(『よっちゃんロシア』)
じりじりした日差しが照りつける真夏の墓地。ある墓石の前
で男がエールを送る。「いけいけアキヤマ〜」と、めまいがす
るほど叫び続ける(『残りもの』)。
もうこんなの二度と撮れない。

・「純情スケコマShe」(15分)
部屋で扇風機の修理をする坊主頭の男と、強い日差しの下、
ベッドの上で膝の裏を「プップップップー」と、狂ったように鳴
らす男。そして、その男に水を浴びせる女。純情な出会いを
果たした三人はスケコマシーな風に身をまかす。
そして、女は走る! ベッドも走る! 芸術は爆発だ!

・「長髪RIOT」(15分)
想いは誰にも止められない。僕は回りたかったのだ。
そして僕が台風の眼になった時、風は生物を産む。
想いの強さは新しい笑いを生む。
身体と音が渾然一体となって空間を聖化し、川へ
ダイブする。そんな映画が撮りたいと叫んだところで、
世間という風は冷たい。しかしながら僕は撮った。
思い込んだら試練の道を、それが男のド根性なのだ。
●監督:玉野真一
1975年生まれ/双子座/A型
イメージフォーラム付属映像研究所24期卒。
20歳の頃、椎間板ヘルニアになりお医者さまに「生まれつきこうなる運命だった」と言われる。
そして、「重い物を持ったり危険なことはしないように」と注意をうける。
その後5年間レンタルビデオ屋のバイトをおとなしく続けるも、色々あり現在は夜間清掃員6年生。